Kamenokowatashi DTM Labs
Last Update : 2024/04/19
top
はじめに
楽器辞典
楽器店
博物館
技術
流行
機材
楽器の音域
ミックス
楽器に関するトリビア系
ピュアオーディオ
ソフトウェア音源
オーディオインタフェース
マイク
レイテンシー(遅延)
アナログシンセサイザー
楽典
ゴミ箱
メモ
参考文献
MS処理(mid/side processing)
M: Mid / S: side
ステレオ2chのLRのデータを、MidとSideという概念に分離して処理を行う。
要は2.1chのサラウンド部屋の部屋のど真ん中に居て聞いている人と見立てて、マスタリング処理を行っていこうという考え方。
疑似立体音響的な感じになるため、やり過ぎの場合定位に注意。単一の楽器とかには効果的かも。
手順
Lの波形->L / Rの波形->R を含むステレオ2chのデータを用意する。
mid = L + R となるように、1chミックスダウンする。
Lの波形->L / Rの波形->R の逆位相版 L'と R'を用意する。
このとき、L + L' = 0、R + R' = 0 である。
side_L = R' + L となるように、1chミックスダウン。
side_R = L' + R となるように、1chミックスダウン。
定位が、「左:side_L / 中央:mid /右: side_R」となるように調整した3chを用意する。
この3chを2chミックスダウンしたものをMSとする。(L: MS_L / R: MS_R)
MS_L = (R' + L) + ( L + R )
MS_L = L + L + (R' + R)
MS_L ≒ 2L
MS_R = (L' + R) + ( L + R )
MS_R = R + R + (L' + L)
MS_R ≒ 2R
何もしなければ音が増幅されるので音量を1/2程絞る。
3chにして、定位を色々振ってる時点で色々な関数処理がされるため、この時点で元のLRとは異なるが、
この異なるが、音圧感や迫力感等に影響を及ぼしているものと考えられる。
詳しい事になるとフーリエ変換、音響工学、デジタル信号処理等の世界の話になってくる。
参考
参考