MS処理(mid/side processing)


手順

  1. Lの波形->L / Rの波形->R を含むステレオ2chのデータを用意する。
  2. mid = L + R となるように、1chミックスダウンする。
  3. Lの波形->L / Rの波形->R の逆位相版 L'と R'を用意する。
    このとき、L + L' = 0、R + R' = 0 である。
  4. side_L = R' + L となるように、1chミックスダウン。
  5. side_R = L' + R となるように、1chミックスダウン。
  6. 定位が、「左:side_L / 中央:mid /右: side_R」となるように調整した3chを用意する。
  7. この3chを2chミックスダウンしたものをMSとする。(L: MS_L / R: MS_R)
  8. MS_L = (R' + L) + ( L + R )
    MS_L = L + L + (R' + R)
    MS_L ≒ 2L
    MS_R = (L' + R) + ( L + R )
    MS_R = R + R + (L' + L)
    MS_R ≒ 2R
    何もしなければ音が増幅されるので音量を1/2程絞る。
    3chにして、定位を色々振ってる時点で色々な関数処理がされるため、この時点で元のLRとは異なるが、
    この異なるが、音圧感や迫力感等に影響を及ぼしているものと考えられる。
    詳しい事になるとフーリエ変換、音響工学、デジタル信号処理等の世界の話になってくる。

参考

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